【ゼミ】デザイナーの最低限の資質

この前の池袋校のゼミで、チロルチョコのパッケージを作ってる受講生がE先生に添削を受けていた。
 
E先生に「キャラクタはこれだけか? 40個位は欲しいな!」って言われた。
受講生「う〜ん…」
 
普通のうちの受講生なら面倒くさがったり、圧倒されてゼミに来なくなってしまう人もいるので心配していた。
 
E先生を知らない受講生からは怖そうに写るらしく、添削してもらって「ダメ!」って言われると「もっとやさしくしてくれても…」って思う受講生もいるようです。
私からすると、何も身に付いていない受講生に「それでいいんだよ」とその場だけ機嫌を取るような講師の方がいかに無責任で、冷たいことかと思います。
それでは何のためにお金を払って授業を受けているかと思いますし、第一就職して困るだろうと。
授業を受けることで以前とは違う自分になってほしいですし、そのまま変わらないでやっていけるほど甘い業種でもありません。どんなに頑張っても全員が就職できる訳ではありませんから、きちんとデザインするということに向き合って自分の資質と向き合い、その上で別の道を探す方がいてもいいと思う。
 
たまたま昨日、新宿校でフリトレしているパッケージの受講生に会ったので話しをしてみました。
 
私  「40個は大変だよね」
受講生「いいえ、E先生にすっげ〜って言わせてみせます」
 
僅かですがこういう受講生がいてくれてよかった。
作った自分に満足するんじゃなくて、よりいいモノにしていく事に楽しみを感じたり、きちんと添削してくれる人に応えようとしている。
 
デザイナーとしての最低限の資質なんじゃないだろうか?
作ったモノを壊していつでもゼロに戻って作れる。
それを面倒と思わないなら、この人は大丈夫だろう。